言葉を紡ぐ。

言葉を紡ぐ、と表現することがあります。

そして、複数の言葉によって物語は織り成されます。

 

言葉とはシリアライズできるものであり、つまり 1次元のものだ。そして、織り成される物語は 2次元ということになる。そして、その物語が現実世界という 3次元に作用する。また、言葉は現実世界から紡がれる…つまり、既存の秩序に対する新たな視点(あるいはアイデア、アンチターゼ)ということになる。

 

紡ぐことによって糸が生産される。糸は 1次元のもの。そして、織機によって生産される織物は 2次元のものといことになります。そして、その織物が現実世界という 3次元を彩る。また、糸は繭あるいは綿あるいは羊毛から紡がれる。それは、3次元たる既存の秩序を解きほぐすということでもあります。

 

数式は 1次元なのかもしれない。複数の数式が織り成す理論は 2次元なのかもしれない。そして、その理論が現実に作用する。そして、数式は現実世界から紡がれることが多いだろう。

 

プログラムのコードスニペットは 1次元なのだろう。複数スニペットによって構築されたアプリケーションは 2次元なのかもしれない。そして、それが 3次元たるライフスタイルに作用する。この一連の工程は、既存の秩序に対する何らかのアイデアによって始まるのだろう。

 

思えば、Stringとは、「文字列」であり「糸」でもある。「語る」ことと「紡ぐ」ことは本質的に同じなのだな。日本語の表現と英語の表現がこうやって繋がることもひとつの事実だ。

 

そして、この螺旋階段を繰り返してきたことが人類の歴史で、この螺旋階段を繰り返すことが人生なのかもしれない。

 

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